メタファー思考

メタファーレトリック言語学読書

なぜ影の表現を加えると奥行きを感じるのでしょう。影だから当たり前と、無視してしまうこともできますが。やはり、奥行きのないものに奥行きを感じてしまうという、認知の不思議さを見逃すわけにはいきません。

この本は脳の科学的な検証を元に、人間はどのように知覚を使って世界を認知しているのか、見るということはどういうことか。という認知の秘密を学ぶことができます。私が日々デザインに携わる仕事をしながら、疑問に思っていたことの原理を鮮やかに紹介してくれる一冊でした。

視野内にあるはず盲点に何故我々は気づかないのか。脳がどんな前提で視覚情報を処理し、自分をごまかしているのか。この本を読んで以来、私は「見る」ことについての捉え方が大きく変わりました。ユーザーインターフェイスデザイナーだけでなく、広くビジュアルデザイナーにもおすすめ。デザインを考える上で欠かせない、認知の科学的背景を知ることができます。

抽象的な思考対象について何かを語ろうとしたり、思考を巡らせようとしたりするとき、メタファーの登場は必然となる。

メタファー思考

メタファーは、常に具象を耕し、抽象を生む。しかし、この抽象の実は、純然たる抽象ではない。具象の種から育った抽象である。だから、私たちは、言葉を感じることができる。

メタファー思考

存在のメタファーは、言語的思考の出発点をなすメタファーであるといってよい。あらゆる思考対象をこの世に存在する「もの」と見立てるメタファーである。この世に存在すると見立てられたものは、この世に「ある」と考えられる。

メタファー思考

瀬戸 賢一

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