二十世紀ボヤージはフリーウェアです。

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二十世紀ボヤージ

破壊と創造の百年。終わりなき時間旅行。

macOSスクリーンセーバ

二十世紀は発明の時代でした。いくつもの技術革新が起こり、社会は大きく変わりました。しかしその一方で、二十世紀は戦争の時代でもありました。世界全体が戦火に巻き込まれ、多くのものが破壊されました。

こうした激動の時代を知るためにこの作品は作られました。約五千件もの歴史が、偶然に、一期一会であるかのように、現れては消えていきます。それはまるで時代超えた世界旅行。二十世紀を周遊する旅となるはずです。

インストールについて

ダウンロードしたdmgファイルを開き、.saverファイルをScreen Saversフォルダにコピーしてください。「システム環境設定>デスクトップとスクリーンセーバ」にて表示をカスタマイズすることが可能す。

設定パネルでは様々な表示のカスタマイズが可能です。その中でもQualityはとても重要です。Qualityが高いほど表現力が豊かになりますが、その分描画処理が増え、コンピュータのエネルギー消費も多くなりますので注意してください。

歴史の新しい姿

歴史を時間の軸から切り離した上で、分野という枠を取り払い、それを丹念にかき混ぜていく。すると、次第に出来事の重要性は薄れていき、全てが同等のものとなっていきます。始めて人類が空を飛んだこと、第二次世界大戦が始まったこと、ファミコンが発売されたこと、リョコウバトが絶滅したこと。そういった様々な出来事が、まるで砂浜に敷き詰められた砂粒のように、フラットに広がっていくのです。

その中から、無作為に、まるでくじを引くかのように出来事を一つずつ取り出してみます。次に何が出てくるのか、どんな順番で二十世紀が綴られるのか、見ている人も、作った本人でさえも分かりません。そこから見えてくるのは新しい二十世紀像。年表に並べられていた出来事の羅列は、まるで解放されたかのように宙に舞い、これまでとは違った生き生きとした姿を見せてくれます。これまでは比較されることがなかったような出来事が並び、全く異なった分野の出来事が時間をまたいで縦横無尽に繋がっていく。それは今までに見たことのない歴史の姿でした。

旅の始まり

私はこの作品を「二十世紀ボヤージ」と名付けました。そして未完成のままインターネットで公開しました。多くの方にダウンロードしてもらい、驚くほど様々な意見を頂きました。内容の偏りを指摘するもの、アドバイス、資料の提供。中には英語に翻訳してくれる方まで登場し、ほどなく英語版も完成しました。海外からの反応は日本よりも多様でした。住んでいる国によって歴史認識は全く変わってきます。ある国にとって利益になることでも、他の国では不利益になる可能性がある。特に戦争は勝利国と敗戦国で全く異なった歴史となって記されることになります。

バージョン

飽くなき発展の行方

二十世紀。人類は空を飛べるようになり、地球を宇宙から眺めることも出来るようになりました。馬車は鋼鉄の車に取って代わられ、電気は夜を闇から解放しました。伝承されてきた手作りの技よりも、大量生産による市場経済が優先され、広告というシステムが生まれます。マスメディアや通信の発達は、コミュニケーションを促進しながらも、うわさ話を世界中に広げて権力者たちの武器となりました。世界中で戦争がおき、戦場となった街は徹底機に破壊され、人類未曾有の被害者が戦火の中に消えました。そしてついに人間は、地球そのものを一瞬にして破壊してしまうほどの強大な力を手にしていくことになります。

大きな物語の終焉

一方で、二十世紀には様々な文化が数多く生まれました。絵画の世界は認識そのものがテーマとなっていき、世界を模写することよりも、社会や人間そのものが表現のテーマになることが多なっていきます。写真は人間に時間というものを再認識させ、人類の様々な局面を克明に記録し始めました。その延長線上には映像技術の発達があり、映画という、これまでにない新しい芸術が生まれることになります。音楽も一部の貴族のものではなくなり、ジャズやロック、現代音楽、エレクトロニカなど、多様化、大衆化していきます。

開発支援について

二十世紀ボヤージの開発が始まったのは2002年。この記事を書いているのが2019年ですから、実に今から17年前となります。今後もフリーウェアとして公開していきますので、どなたでも無料でお使いいただけます。

今後のバージョンアップや新OSへのサポートなどは、皆様からのサポート(寄付)をもとに継続していきたいと考えております。もしこのスクリーンセーバを継続的に使用したい、応援したいという方はダウンロード+寄付」をお願いいたします。

またこれまで様々な形で支援していただきました方々には、この場を借りて御礼申し上げます。

初期のバージョンはインスタレーション作品でした。その頃のタイトルは「僕の大きな本棚」。(写真はせんだいメディアテークにて展示準備の風景 2012.11)

旅は続きます

激動の二十世紀は終わりました。人類はアメリカ同時多発テロ事件という衝撃的な事件とともに二十一世紀を迎えたのです。二十世紀に絡み合ってしまった世界は、まさに複雑そのものです。ユートピアとして描かれていた未来世界は幻想だったのでしょうか。世界各地ではいまだに戦争やテロが頻発し、人口増加に伴う食料やエネルギーなどの様々な問題は、解決の糸口が見つからないままになっています。二十世紀ボヤージを眺めることで、今につながる歴史の複雑な流れを感じ取ってもらえたら。そう考えながら、日々開発を続けています。

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