単純明快からの始まり

Unreal Engineのサンプルは複雑なものが多く、あらかじめレベルに数多くのアクタが配置されていることがあります。高度な表現のためにはこうした多様な要素の組み合わせが重要となりますが、最初はシンプルに必要最小限のレベルから始めてみるのも勉強になります。

ディレクショナルライト(メインの照明)
指数関数的ハイトフォグ(背景色)
スカイライト(環境光)
カメラ用ブループリントクラス(Pawn型)

個人的なオススメは上記の4つのアクタから始めることです。最低限この4つがあれば様々なシーンの起点となり得るからです。

プロジェクトの作成
  1. 新規プロジェクトのGameカテゴリを選択
  2. プロジェクトのテンプレートから「Blank」を選択
  3. プロジェクトの設定で「スターターコンテンツ無し」を選択
  4. ファイルの場所を指定して「プロジェクト作成」
  5. ファイルメニューから「空のレベル」選択

これで必要最小限の最も小さなプロジェクトが作成されます。メッシュやマテリアルなども全くない空っぽのプロジェクトとなります。

カメラ用ブループリントクラスの作成
  1. エディターから新規作成を選択
  2. Pawnを選択
  3. 名前を変更しダブルクリックで開きます。作例では「BP_Camera」としました。
  4. クラス内のビューポートを選択
  5. 新規コンポーネントをクリック
  6. Cameraを追加

 

クラスではなくカメラそのものを直接レベルに配置して使用することも可能です。しかしPawn型のブループリントクラス化しておくことで、ブループリントやユーザーの操作(所有)に対応することが出来るのでおすすめです。

レベルの構築
  1. レベルに4つのオブジェクトを追加
  2. カメラのアクターを選択「BP_Camera」
  3. Auto Possess Playerを「Player 0」に設定(実行時のビューとして使用される)

これで必要最低限のレベルの完成です。このレベルは何かをサクッと作ってみたい時の起点として活用できるはずです。さあ、この空っぽの世界にあなたの創造力を広げて、無限の可能性を築き上げてみましょう。

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