未来派図画工作のすすめ/自由ノート

共に作る
建築には機能性、合理性、地域性、社会性、そして美学が必要です。しかし、建築を教える際には、美学と技術しか教えない。そこが一番の問題点です 安藤忠雄

これは建築に限ったことではなく、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、映像デザインといった、全てのデザインにも同様のことなのだろうと思います。しかし教育やコンテストなどの評価が、美学と技術を重要視することによって、デザインは見た目から語られることが多く、表面の奥にある合理性や、それをつつむ社会や地域性については、軽視されているのが現状ではないでしょうか。

もちろん人を魅了する表面と、その表面を作るための技術は大切なことには間違いありません。でもやはり本当に重要なのは、その奥に隠れた様々な問題の解決案のはずです。そしてそれをを設計することが、デザインのそれ自体なのだろうと思います。

Photo by Jo Quinn on Unsplash

私と現場監督、大工さん、左官屋さん、お互いに機能が違うが皆、目線は一緒。私はかんなで削れないが、彼らは図面が引けない。どちらが上でも下でもない。お互いで作るという感性があってやってきたわけです。しかし、他の建築家にはこれがない。 安藤忠雄
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