未来派図画工作のすすめ/自由ノート

AXIS Magazine

デザイン誌「AXIS」2012年4月号にWOWを取り上げていただきました。私もその中で取材に応えさせてもらっています。学生の頃から読んでいた雑誌でしたので、こうして掲載されてみると、本当に不思議な気持ちになります。

思い起こせばデザインというものに携わるようになってからというもの、暗中模索しているうちに約20年も経過してしまいました。なんとかここまでやれてきた事への小さな自負と、まだまだ何も達成できていない大きな自戒の念がわき上がってきます。

震災時に痛感したのは、デザインというものが、実は巨大なインフラの上に成り立っていて、その基盤が崩れたときに深刻な機能不全となるという事でした。もちろんそうした基盤を作るためにデザインが用いられてきましたし、その復旧でも多いに活用されてきたと思います。しかし、様々な想いが交差する中で、私の中で「デザイン」という概念が大きく変化していることは確かです。

その変化を確認するために、そして確実なものにするために、まだまだ学ばなければならない事、経験しなければならない事が山のようにあります。視線の先に、常に根本的な価値観を置けるように、「デザインする」というスタート地点から発想するのではなく、「生きる」という起点を私の中で構築していくこと。そんな事が出来ないだろうかと、日々考えています。

https://www.axisinc.co.jp/media/magazinedetail/156/
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