未来派図画工作のすすめ/自由ノート

まぼろしの市街戦
フィリップ・ド・ブロカ
英国の通信兵・プランピックはドイツ軍のしかけた大型爆弾の解除を命じられるが、その町は精神病院から逃げ出した患者とサーカスの動物たちが占拠する異様な世界になっていた・・・。「まぼろしの市街戦」あらすじより

誰が本当は狂っているのか。精神異常者か、政治家か、軍人か、企業家か、それとも私達か。フィリップ・ド・ブロカ監督の「まぼろしの市街戦」という映画は、美しくも奇妙な映像で、本当に狂っているのは誰かを問いかけてくる。

広川太一郎吹き替えというシールにひかれて買ってしまったこの作品は、直接は語りかけないものの、痛烈な戦争批判をメッセージしているように感じた。 日本政府は、いや私たち日本人は、紛争地域に軍隊を派兵する。

アメリカや日本の政治家が話す言葉は、ほとんどがプロパガンダのようにしか聞こえない。50年前をすっかり忘れた政治家と、中途半端な自分探しに夢中の日本人は、いつの間にかまた同じ道を歩んでしまうのだろうか。

 

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