ダーウィンのジレンマを解く

新規性の進化発生理論

マーク・W・カーシュナー

人よりもはるかに色彩を見分けられる水生生物。水分がほとんどない砂漠に住む爬虫類。標高8000mの山脈を超える渡り鳥。過酷な自然環境に適応した様々な動物たちの高度な機能性を見ていると、本当に、突然変異のようなランダムな遺伝子の変化だけで、このような進化が可能なのだろうか?という気持ちが湧いてくる。

眼のような複雑な器官の扱いにダーウィンは窮した。最初の眼が出現するには、それ以前に部品が独立して進化していなければならない。マーク・W・カーシュナー著「ダーウィンのジレンマを解く」

領域は違いますが、コンピューターの世界における遺伝的アルゴリズムや機械学習においても、適切な適用にはその世界を司る大いなる存在が必要になるのではないか、と思うことがあります。

本書では進化の鍵として、生物体のネットワークや環境の刺激といった「複雑さ」が述べられています。読み進めていく中で、私の心に浮かんできたのは、その「複雑さ」こそが、人が古来から、神的存在として捉えてきた概念なのではないかということでした。

ダーウィンが変異と選択を柱とする進化論を提唱したことは彼の偉業であるが、変異に対し納得のいく説明をすることができなかった。ダーウィンのジレンマであるマーク・W・カーシュナー著「ダーウィンのジレンマを解く」
時計の一番簡単な部品であっても、やみくもに試行錯誤を繰り返しただけで、そのすぐれたデザインを作り出せるとは到底信じられない。マーク・W・カーシュナー著「ダーウィンのジレンマを解く」
進化論は難解な科学の問題というより、アメリカの政策の中に繰り返し浮上する感情的な問題である。進化論の反対者は公立高校のカリキュラムから強制的に排除しようとしている。マーク・W・カーシュナー著「ダーウィンのジレンマを解く」
メニュー