未来派図画工作のすすめ/自由ノート

詩人とボサノバ
棒きれ 石ころ 道はずれ
とり残された切り株 ちょっとした孤独
足跡 橋 ヒキガエル アマガエル
美しい地平線 三日熱
夏の終わりを告げる三月の雨
人生の誓いを 心の中で「三月の雨」アントニオ・カルロス・ジョビン

情景を単語の連なりだけで表した、美しい作品。ボサノバの歌詞は、詩人も多く関わっていることから、詩的で芸術的なものが多い。 ボサノバ。ポルトガル語で「新しい傾向」1950年代ブラジルの若者が作り出した音楽の新しい流れ。古い音楽を変えようと若者が革命を起こしたのだ。

表現こそ激しくはないものの、歌詞には新鮮で強い力が込められている。それはゼロから何かか生まれる時に爆発するエネルギー。二番煎じからは感じられない独創的な躍動感が秘められている。しかもそれはシャウトではなく、ささやきの中に隠されているのだ。 前例のない表現。前例のない手法。それはたやすいことではない。もしかしたら見つけられないかもしれない。しかし、今の自分に出来ること、今の時代に出来ること、それをとにかく考えていけば近づける気がする。

自分にとっての新しい傾向、時代にとっての新しい傾向へ。

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