未来派図画工作のすすめ/自由ノート
あーうれしいわ
1968年、障害を持つ子のめんどうを見る養護施設として、ねむの木学園が設立されました。その学園の生徒54人による作品展が、森アーツセンターギャラリーで開催されています。
絵を描いて持ってくるだろ。その時なんて言うの?「上手いね」とか、「ここがいい」とか言うの?
言いません。「これ上手く描けた」って言ったら、子どもは、あ、これでいいのかとその場所で終わるような気がしますから
何て言うの?
私は「あーうれしいわ」って言います
画集より
言いません。「これ上手く描けた」って言ったら、子どもは、あ、これでいいのかとその場所で終わるような気がしますから
何て言うの?
私は「あーうれしいわ」って言います
画集より
子供たちと先生のエピソードと、色鮮やかで繊細な絵に圧倒されて、私は言葉を失いました。そして表現とは一体なんだろうと、自分は何のために描くのだろうと、自問自答してしまいました。
すると会場の奥からコーラスが聞こえてきました。子供たちと先生が歌を唄っています。音楽が絵を輝かせ、絵が音を弾ませているように思え、生き生きと唄う姿は、まるで描いているような姿に見えてきました。
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