未来派図画工作のすすめ/自由ノート

倉庫を控室に

iDiveというソフトの開発に参加しました。このソフトはホームビデオの管理をするソフト。たしかにホームビデオの管理はなかなか難しい。撮りっぱなしになっていたり、テープをなくしてしまったり。iDiveはそんな思い出の映像を整理整頓して保管し、簡単に検索できます。

データベースと連動してQuartz Composerでスライドショー。これまでのシンプルな閲覧方法よりも、動きのあるモーショングラフィックスのようなスライドショーを目指しました。

フランスの開発チームと約1ヶ月のやりとりの中で、開発者の一人が、しきりに「このソフトにユーザーの人生を語らせたい」と言っていたのが印象的です。きっとこれから、ほこりをかぶっていた思い出の映像が、彼らの作ったソフトウェアで輝き続けるにちがいありません。

手探りで進めたコラボレーション。それはまるで、データベースという無機質な倉庫を、楽しい舞台の控え室に変える作業のようでした。 よく考えて見ると人生もおなじ。近い将来「晴れ舞台に出る」と思っていれば、毎日の仕事場は控室に変わる。すべての仕事は晴れ舞台のための準備に過ぎない。

さてさて、これで今年の制作活動は終わり。思い返せば、今年もネットを通じて様々な人と知りあうことができました。すべてが来年のための準備になればいいな、と思いながら。ありがとう2005。

Photo by Mr Cup / Fabien Barral on Unsplash

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