未来派図画工作のすすめ/自由ノート
Emotional Design
誰のためのデザイン
デザインは使う人のもの。まずは使いやすく、分かりやすいものでなければならない。時にデザインが悪いものが人を危険にさらすこともある。自己表現とデザインを同一視していた私には、衝撃的な内容でした。この本を読んでから、デザインというものに対する考えかたが広がりました。大げさにいうと人生を変えてしまった本なのです。 そんな彼が新たな考えかたを提唱しています。その内容はこれまで彼がふれていなかった点を、とくに美や情動について注意深く掘り下げたものになっています。
エモーショナルデザイン
同じ作者の本とは思えないほど、全く正反対の意見!
読み始めて私は混乱しました。それで一体、使いやすさと美しさはどっちが大切なのだろう。デザイナーはどちらに重心をおいて、ものを作らなければならないのだろうか。2冊を読んで感じたのは、使いやすさと美しさは相互関係にあるということです。使いやすさと美しさは、別のものではなく、一つのものではないか。
まずデザインの基本として、分かりやすさと使いやすさを実現しなければならない。しかし、使いやすい機能も、魅力的でなければ、誰も使おうとしない。素晴らしいデザインには、使いやすさと機能だけでなく、美しさや魅力的な見た目が必要である。魅力的にすると、使う人に正しい判断をうながし、使いやすさに最後の仕上げをすることができる。
美しさと機能を分離してはいけない。
外見と中身は分けて考えてはいけない。
それらは2つで1つ。
何か当たり前のことのようですが、遠回りをしてようやくすっきりと理解できるようになってきました。そしてこの2冊の本もセットにして考えるということなんでしょうね。10年越しに読んだ2冊の本が、今ひとつになる。何かちょっと感動的です。
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