未来派図画工作のすすめ/自由ノート

最初の気持ち
あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。マハトマ・ガンジー

何かをはじめてから、途中で何度か「なぜこんな大変な事をはじめてしまったのだろう」とちょっと考え直してしまう事がありませんか?

私の場合、大抵は深夜、睡魔と戦っている時、しかも思うように作れない時に思います。自分の実力を棚に上げて、始めた事自体を疑問に思い始めてしまうのです。

先日展示したPeople Forestという作品も、なかなか作れずに苦労しました。一度完成させたものがどうしても気に入らず、締め切り間際に作り直してしまいました。そのために時間や素材を無駄にしてしまったのですが、一度作り直す事で気持ちを整理する事ができました。

(そういえば20世紀ボヤージという作品も、最初は地球というモチーフを避けていたので、現バージョンとは全く違ったデザインでした)

もしかしたら「本当に最初に作りたかったのはどんなものか?」という純粋な初期衝動を、変えないために作るのかもしれません。いや、作るという行為を通して、その最初の気持ちが一体どんなものなのか確かめるのかもしれない。

そういえば自問や自己確認というのは普段の生活ではなかなかやらないし、やれない。だからわざわざ始めてしまうのかもしれない。自分にとって大変な事を。(やっかいですね) さて、みなさんはどうですか?

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