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未来派図画工作のすすめ/自由ノート

戦時下のニューヨーカーたち
あれだけの悲劇の後、つまらない皮肉なんか、誰も欲してないということなのね。 エリザベス・ペイトン

Invitation no.4 「戦時下のニューヨーカーたち」にはテレビから伝わってくる攻撃的なアメリカはなく、悩めるアメリカがありました。

共通しているのはみんな新聞やテレビを信用していないという事。スポンサーや政府に統制された情報ではなく、インターネットや小さな雑誌などで情報を集めているのです。 マスコミはもう正しい情報を伝えられないかもしれません。もはや、一点から大多数へ情報を配信することは限界に達している。

たとえばオルフェウス管弦楽団。ここは世界で唯一、指揮者のいないオーケストラ。いわば全員が指揮者で、全員が演奏家。野球よりサッカー的、電話よりインターネット的。 一カ所に集中しすぎた機能を、これから大勢で分担できるのだろうか?もう、つまらない評論と皮肉を延々と言っている場合ではないのかもしれない。

 

直線
束縛されるな、追随するな、定規で引いたものには不信を、直線は胸に抱くな、自由であれ、そうすれば何者にも脅かされぬであろう。 フンデルトヴァッサー

フンデルトヴァッサー。画家でもあり、建築家でもある彼の主張はとても興味深いの一言。それは効率化による画一的な環境への反発。真っ直ぐなもの、同じものの繰り返しを否定し、起伏のある床や、個性的な柱、歪んだ壁で美術館を作り上げたのです。

ちょっとまわりを見渡してみると、たしかに直線だらけ。私たちは計算された直線の世界で生きています。直線とは2点を結ぶ最短距離。とても管理しやすいFASTな存在です。自分も仕事で多用していますし、そもそも直線がなかったら仕事になりません。

でも自然の中では直線はあまり見あたりません。水平線だって、本当は緩やかなカーブ。自分の体にも直線は・・・ないですよね。直線とは人工的というか、不自然な状態に違いない。 直線反対とまではいかずとも、それまで意識したことのない「直線」の存在に気づいて、ちょっと街を見る視点が変わった気がします。

 

Photo by Dimitry Anikin on Unsplash

COLORS

すべてのカルチャーは平等な価値を有する! 世界中の文化・風習・民族を縦断するコンセプチャルなグラフ誌。
10年前にルチアーノ・ベネトンとオリビエーロ・トスカーニが発案しティボール・カルマンのディレクションによって刊行されました。美しい写真とシンプルなメッセージ。ページを開くたびにそれらのイメージが少しずつ大きくなって、巨大な一つのテーマ、世界を表現していきます。

テーマは毎号多様で、たとえば
Birth 誕生
Immigration 移住
Race 人種
Hair 髪の毛
Shopping 買い物
Trash ゴミ
等々・・・

すべての人間に関わる普遍的なテーマを、様々な視点からピックアップ。 少数派を積み重ねて多数派を浮かび上がらせるような表現とでもいいましょうか。とにかく見るたびに衝撃を受けてしまいます。 存在は知っていても、なかなか見る機会のないこの雑誌。 オンラインで買えることを知って、まとめ買いしてしまいました。 でもほとんど売り切れていて残念。

Africa

TASCHENから出ている美術書シリーズは、本屋さんの美術書のコーナーに行けば必ずといっていいほど置いてあります。手軽な値段で種類も豊富なので、私もずいぶんとお世話になっています。 そのTASCHENからすごい本が出てました。

本屋さんに貼ってあったポスターを見て「欲しいかも」と売り場を探したら 世界限定2500部 日本取り扱い50部 という限定本。しかも564ページで重さ14.7kg! なんと値段は200,000円です。以前ヘルムート・ニュートンが29.9kgの本「SUMO BOOK」を出版していましたが、それに負けず劣らずの巨大な本ではありませんか。 ちなみに発売は2003年1月ということですが、まだ在庫はあるのでしょうか・・・。

ダンサー→女優→映画監督→写真家という肩書きを持つドイツのレニ・リーフェンシュタール。 ベルリン・オリンピックの記録映画「オリンピア」をヒトラーの命を受けて制作したことで有名です。その彼女が、半世紀にわたって撮り続けたアフリカ。実際にヌバ族と一緒に生活し、言葉を覚えながらの撮影は、回想の中で人生の中で一番幸せだったと語っています。

ピカソとブラックなど多くの芸術家が大きな影響を受けたアフリカ。 20世紀の音楽の源泉としてのアフリカ音楽。 私たちの主食であるお米の祖先「オリザ・グラベリマ」が育ったといわれるアフリカ。 20万年前に全人類の祖先とされる「ミトコンドリア・イヴ」を生んだアフリカ。

20世紀はアフリカにとっては不遇の時代だったと思います。 今世紀は様々なルーツとしてのアフリカがもっと世界にメッセージを送れるようになれば・・。 などと考えてしまいます。

Photo by Joe McDaniel on Unsplash

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